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「なにわの企業が集めた絵画の物語」展 - コーポレートアートコレクション
2018年10月4日(木)-18日(木)会期中無休

ABOUT

コーポレートアートコレクション 「なにわの企業が集めた絵画の物語」展

江戸時代、「なにわの八百八橋」と呼ばれた大阪の橋の大半は町人たちによって掛けられたものでした。そうした「なにわの町人の心意気」を現代に受け継ぐ形で、関西経済同友会では、大阪・関西の企業が所有する普段非公開の絵画を一堂に集めた展覧会「なにわの企業が集めた絵画の物語」を開催することとなりました。
グローバル化や価値の多様化が進む中、芸術・文化は、人々の心のよりどころとして、また創造性を育むものとして、その重要性はますます高まっています。本展では、これから大きな変革の時代を生きる子供たちを対象に、芸術の素晴らしさを伝え、自分の視点で見て考えることを促す「対話型鑑賞教育」に力を入れ、約2週間の会期中、専門スタッフによる対話型鑑賞プログラムを実施いたします。 ※
ロートレック、ローランサン、ユトリロ、黒田清輝、藤田嗣治など。企業の想いがたくさん詰まった国内外のすぐれた絵画をご覧いただき、絵画が私たちに語りかける「なにわの企業の物語」に触れていただければ幸いです。

主催 関西経済同友会 企業所有美術品展実行委員会
総合監修 橋爪節也(大阪大学総合学術博物館教授)
特別協賛 アートコーポレーション株式会社、岩谷産業株式会社、株式会社大林組、京阪神ビルディング株式会社、京阪ホールディングス株式会社、コクヨ株式会社、サントリーホールディングス株式会社、ダイキン工業株式会社、大日本除虫菊株式会社、株式会社竹中工務店、南海電気鉄道株式会社、日本生命保険相互会社、株式会社博報堂、パナソニック株式会社、阪急電鉄株式会社、株式会社毎日放送、丸一鋼管株式会社、株式会社三井住友銀行、株式会社りそな銀行、社会福祉法人隆生福祉会
協賛 株式会社iTest、伊藤忠商事株式会社、大阪ガス株式会社、大阪ロータリークラブ、がんこフードサービス株式会社、関西電力株式会社、三精テクノロジーズ株式会社、JFEエンジニアリング株式会社、ジョプラックス株式会社、医療法人誠仁会りょうき歯科クリニック、株式会社電通、株式会社中北製作所、西日本電信電話株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、株式会社パソナグループ、株式会社プロアシスト、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社ユニオン
個人協賛 上島健二、酒井朋久、坂上和典、澤木茂、篠崎由紀子、原田雅俊、廣瀬茂夫、山本雅弘、吉野国夫(敬称略)
後援 朝日新聞社、産経新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、NHK大阪放送局、朝日放送グループホールディングス、MBS、関西テレビ放送、テレビ大阪、読売テレビ
協力 京都造形芸術大学
運営協力 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会

MESSAGE

ささやかな展覧会の、ささやかな物語が、豊かな未来を開く。

ひとつ夢想してみよう。名画や歴史的に意義ある作品にあふれたコレクションをもち、魅力ある特別展の開催や、世界をリードするような研究活動を進め、こどもたちの教育にも大胆で新鮮な視点を失わない。いつ訪れても、芸術作品に誰もが感動し、癒やされ、励まされ、生きる力を得ることができる。そんな美術館が誕生するという夢想だ。
優れたミュージアムは都市を輝かせる。その存在は、市民の誇りである。三年後に開館が迫った大阪新美術館(仮称)も、都市を輝かせ、市民の宝となる美術館であってほしいし、私たちも進んでそれを応援しなければならない。それが夢想で終わるか、実現するか、私たちも大きな役割を担っているはずだ…。
こうした思いで「なにわの企業が集めた絵画の物語」展は開かれた。

フィランソロピー(Philanthropy)という言葉がある。博愛や人類愛などに基づいて純粋に人々に奉仕しようとする精神のことだ。有名な例では、カーネギーホールのカーネギーやロックフェラー、ビル・ゲイツがいるし、個人的な奉仕にもフィランソロピーの精神は発揮される。
聞きなれない言葉だが、実は大阪の誰もがフィランソロピーの恩恵にあずかっている。たとえば、今年開館100年となる大阪市中央公会堂は、渋沢栄一を団長とする海外視察実業団に参加し、米国の施設の充実と寄付活動に感銘した岩本栄之助が、建設費として100万円(現在の50億円相当)を寄付して実現した。北浜の株式仲買人としてリアルな株式の世界に生きながら、同時に岩本は大阪市を愛した。公会堂は彼の熱烈な理想主義の産物である。
ほかにも住友家寄付の大阪府立中之島図書館や、東洋紡績の岡常夫の遺族からの寄付による綿業会館もある。公会堂、図書館、綿業会館はどれも重要文化財に指定され、建築的にもすばらしい。昭和11年(1936)開館の大阪市立美術館の建設用地も住友家の寄付による。
大阪の企業家たちが進んで資産を寄付し、街の繁栄のいしずえを築いてきたのは、江戸時代にはじまる。水都大阪にあった約150の橋のうち幕府の架けた公儀橋はわずか12橋で、後の140を越す橋を町人が架けた。これも同じような奉仕の精神だろう。淀屋橋や心斎橋、太左衛門橋など、彼らの名は橋の名前に残され、自分たちで街を造ったことを大阪人は誇りとした。
新美術館建設計画は30年近くも停滞していたが、ようやく動き出したことで、大阪の企業家たちのDNAに組み込まれている本来のフィランソロピーの精神が、まずはささやかだが展覧会の形で、文化都市大阪の復興のためによみがえりはじめたのだ。

重要なのがこどもたちとアートの接点である。海外の研究によると、幼少期に美術館・博物館に連れて行ってもらったこどもたちは、大人になってから、自分たちのこどもを館に連れていくことが分かっている。歴史や文化芸術を愛する精神が、親から子に伝え育まれる。
活発な文化芸術活動が、世界的に都市の活力や住みやすさに反映しているのは言うまでもない。なにげない幼少期の教育が、子どもたちの将来の糧となり、社会全体の発展にも、大きな影響を与えることを再認識すべきである。
展覧会は「いのちの輝き」「くらしと社会」の2章で構成されるが、市内の小学校から生徒たちを招待して、京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センター所長の福のり子教授、同大学アートプロデュース学科の伊達隆洋学科長と学生が「対話型鑑賞法」による鑑賞プログラムを展開するのも、こうした未来を見すえた視点による。
また、同時開催されるアートとグルメの福島アートバルには、地域の人たちが進んで協力参加している。規模は小さくても今回の展覧会は、街全体を巻き込んだフェスティバル祝祭空間の創生に一役買っているのである。
関西経済同友会の有志や協力の関西・大阪21世紀協会が、こどもたちの自発性を重んじた教育や人材育成、地域住民や経営者の積極的参加を展覧会の核に盛り込んだのは高い見識だろう。

戦前から大阪は、目先の利益を優先して文化芸術の育成に冷たい「物質の塵都じんと」(伊達俊光『大大阪と文化』)と言われた。その言葉に実感をいだき、悔しい思いを噛みしめた大阪の先人も多い。
しかし、大阪新美術館(仮称)建設に加え、今年は中之島香雪美術館が開館し、大阪市立東洋陶磁美術館、国立国際美術館などの美術館が中之島に集中することになった。古美術から近現代美術に絵画、彫刻、工芸、デザイン、それに日本を含むアジアから欧米、世界中のアートが網羅されている。
さらに自然科学系ミュージアムの大阪市立科学館や、劇場・ホールとしての大阪市中央公会堂、フェスティバルホール、アートエリアB1などの存在で、この地域は、大阪のシビックセンターであるだけではなく、パリのシテ島やベルリンの博物館島を思わせるアートアイランド、日本有数の高密度な文化ゾーンに変貌しつつある。
ふたたび泉が湧きだしたような加速する文化拠点形成と、今回の展覧会を契機とする企業と地域の積極的な後押しによって、大阪のミュージアム群が、どこよりも活き活きと活動できる都市になってほしい。これが呼び水となって市民にもフィランソロピーの精神が広まり、豊かな大阪の未来が切り開かれていくことを願ってやまない。

橋爪節也(大阪大学教授、社学共創本部/総合学術博物館・大学院文学研究科兼任)

「対話型鑑賞プログラム」を体験しませんか?

会期中、大阪府内の小学校(事前申込校のみ)を対象に京都造形芸術大学ACOPの専門スタッフによる対話型鑑賞プログラムを実施します。すでに公立・私立の小学校8校、19クラス、約700人のこどもたちの申込があり、展示された絵画を前に、「見て」考えて」「話し」「聴く」楽しい学習体験に取り組みます。
そのほか、一般の小学生・中学生が参加できる日程もあります。ぜひご参加ください!

対話型鑑賞プログラムとは

展示作品をグループでみながら発見や気づき、感想などを話し合うことで、互いに学び合い、鑑賞を深めるプログラムです。解説や情報の享受で作品を理解するのではなく、自ら作品を観察しながら問いを立て、発見や既存の知識を活用することで推論や考察をし、それらを話し合うことで確かめ合いながら作品の理解を築いていきます。知的探究心、観察力、正解のない問いに取り組む力など複合的な能力の発達に有効とされています。

10月13日(土)

①10:00-11:00[対象 小学3〜4年生]、②13:00-14:00[対象 小学5〜6年生]、
③15:00-16:00[対象 中学生] (保護者の方も一緒にご覧いただけます)

参加費 無料(ただし大人の方は展覧会の入場料が必要です)
定員 各回20名
申込 メールにて、ご希望の回、参加されるお子様のお名前、学年、保護者の方のお名前、ご連絡先を記して、ask@osaka21.or.jp までお送りください。なお、小学生以下は保護者の同伴が必要です。
持参するもの 特にありません
締切 10月1日(月)申込多数の場合は抽選となります。

ミニコンサート

本展は、仕事帰りのビジネスパーソンたちにも楽しんでいただけるよう、夜20:00までオープンしています。※1 それにあわせて、若手の実力派音楽家による入場無料※2のミニコンサートを開催!素敵なナイトカルチャーの楽しみ方をご提案します。 ※1 最終日のみ18:00まで、※2高校生以上は展覧会の入場料が必要

10月9日(火) &10月11日(木)

山口莉奈 / Rina Yamaguchi

山口莉奈 / Rina Yamaguchi
[クラシックギター奏者]
1995年生まれ。8歳よりギターを始める。
2017年大阪音楽大学クラシックギター専攻卒業
第38回日本ギターコンクール上級部門第1位
第34回スペインギター音楽コンクール第2位
第48回クラシカルギターコンクール第3位
第42回ギター音楽大賞、大賞部門第1位、大阪府知事賞受賞
第49回クラシカルギターコンクール第3位
2018年アーツサポート関西「岩井コスモ証券ASK支援寄金」助成対象者

10月16日(火)

松原智美 / Tomomi Matsubara

松原智美 / Tomomi Matsubara
[クラシックアコーディオン奏者]
大阪府生まれ。高校卒業後、クラシックアコーディオンを学ぶため渡仏。パリ市立音楽院を経て、ドイツ国立フォルクヴァンク芸術大学・アコーディオン科芸術家コースを修了。これまでに、読売日本交響楽団定期演奏会、マリインスキー歌劇場特別演奏会などにゲストやエキストラとしての出演多数。東京シンフォニエッタ、アール・レスピラン、東京室内管弦楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団等と共演。2017年、2018年アーツサポート関西「岩井コスモ証券ASK支援寄金」助成対象者

時間 開場 18:00 / 開演 18:30-(約1時間)
入場料 無料(ただし高校生以上は展覧会の入場料が必要です)
定員 30名(参加者多数の場合は入場を制限させていただく場合もございます)
申込 特に必要ありません。会場に直接お越しください。

福島アートバル

会場の堂島リバーフォーラムがある福島駅周辺は、隠れ家的なお店に出会えるスポットとして今、人気急上昇中。美味しくて値段も手頃な素敵なお店がたくさんあります。その中のお店と連携し、「福島アートバル」を開催します。展覧会のペア入場券がついたとってもお得なバルチケットをはじめ、個性豊かなお店ならではのスペシャルサービスを現在鋭意準備中です!詳細が決まり次第、こちらのWEBサイトで発信します。どうぞご期待ください!

福島アートバルイメージ

ACCESS

地図

堂島リバーフォーラム 4Fギャラリー
〒553-0003 大阪市福島区福島1-1-17 ※ 当施設に駐車場はございません。
Tel:06-6341-0115 / Fax:06-6341-0117
JR東西線「新福島」、阪神本線「福島」、京阪中之島線「中之島」各駅から徒歩 約5分
JR大阪環状線「福島」、市営地下鉄四つ橋線「肥後橋」各駅から徒歩 約8分
JR各線「大阪駅」徒歩 約15分

CONTACT

アーツサポート関西 事務局 (担当:大島・柳本)
TEL: 06-7507-2004/E-MAIL: ask@osaka21.or.jp