第3回コーポレートアートコレクション「なにわの企業が集めた絵画の物語」展

2021年10月8日(金)→10月22日(金) 開館時間 : 10:00~18:00 ※月曜日休館 入場料:大人500円  中学生以下無料 チケット:既にお手元にある第3回「なにわの企業が集めた絵画の物語」展チケットはご使用いただけます。会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター / enoco

第3回コーポレートアートコレクション「なにわの企業が集めた絵画の物語」展
関西経済同友会
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コーポレート・アート・コレクション
第3回「なにわの企業が集めた絵画の物語」展

芸術家の創作活動から誕生した優れたアート作品は、いつの時代にあっても、地域や歴史を越えて感動を与え、心を豊かにし、生きる力を呼びさまします。大阪では、近現代の絵画や彫刻、デザイン作品などの名作を多数所蔵する「大阪中之島美術館」の建設が進み、中之島が、美術館群を中心に科学館やギャラリー、音楽ホールなどが集まった世界有数の文化ゾーンへと発展することが期待されています。関西経済同友会では、新しい美術館開館を応援するために、企業が所蔵する美術作品を集めた展覧会を開催してきました。今回はその3回目になります。その背景には、大阪の街が長い歴史の中で育んできた、市民や企業が進んで街づくりに貢献するフィランソロピー(Philanthropy)の精神があります。企業家の寄付で建設された大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館の壮麗な建築を見上げるたびに、この街に流れるフィランソロピーの伝統を思わずにはいられません。また展覧会では、次世代を担うこどもたちが、自主的に芸術に触れることを体験する「対話型鑑賞教室」のワークショップを開催してきました。こどもたちが感受性豊かに成長することを願っての重要なプロジェクトです。加えて今回は、1925年の第2次市域拡張で大阪市が東京を抜いて日本第1位、世界第6位の巨大都市に成長した「大大阪」の時代の美術作品を特集展示します。新しいライフスタイルが模索される現在、この時代を振り返ることは、大阪繁栄の原点を再確認する機会にもなるでしょう。文化の力は、人を育て、街を成長させ、新しい社会や時代を切り開きます。展覧会で得られた様々なエッセンスが、新しい美術館に引き継がれ、生かされることを願ってやみません。

総合監修 橋爪節也(大阪大学総合学術博物館/大学院文学研究科 教授)

鍋井克之《桃咲く里》1950年
安井武雄 《大阪ガスビル設計スケッチ》1929年頃
ティファニー《銀製ティーサーバー》19世紀末
里見勝蔵《肖像》
安井曾太郎《薔薇》1934年
マリー・ローランサン《赤い服を着て本を読む若い女性》1952年頃
荻須高徳《ヴェニスの大運河》1960年代
《金鳥 海外市場向けポスター(英語版)》1935年頃
ベルナール・ビュッフェ《町役場》1980年

■ 主催
関西経済同友会 企業所有美術品展実行委員会

■ 協力企業
アートコーポレーション株式会社、ALSOK近畿株式会社、株式会社iTest、株式会社池田泉州銀行、井澤金属株式会社、伊丹老松酒造株式会社、伊藤忠商事株式会社、岩井コスモ証券株式会社、岩谷産業株式会社、株式会社インターアクト・ジャパン、エア・ウォーター株式会社、SMBC日興証券株式会社、大阪ガス株式会社、大阪シティ信用金庫、大阪商工信用金庫、大阪ロータリークラブ、株式会社大林組、オリックス株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社きんでん、京阪神ビルディング株式会社、ケンブリッジコンサルタンツ株式会社、鴻池運輸株式会社、株式会社鴻池組、コクヨ株式会社、株式会社コングレ、サラヤ株式会社、三精テクノロジーズ株式会社、サントリーホールディングス株式会社、Sansan株式会社、滋慶学園グループ、株式会社昭和丸筒、株式会社仁来、Sky株式会社、ストーリーテラー株式会社、住友商事株式会社、住友電気工業株式会社、住友クラブ、医療法人誠仁会りょうき歯科クリニック、ソプラ株式会社、損害保険ジャパン株式会社、ダイキン工業株式会社、大日本除虫菊株式会社、ダイビル株式会社、大和ハウス工業株式会社、株式会社竹中工務店、田辺三菱製薬株式会社、椿本興業株式会社、株式会社電通、株式会社丹青社、東洋テック株式会社、凸版印刷株式会社、トヨタカローラ新大阪株式会社、株式会社中北製作所、中西金属工業株式会社、株式会社浪速ポンプ製作所、西日本電信電話株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、日本生命保険相互会社、株式会社乃村工藝社、株式会社博報堂、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、株式会社パソナグループ、パナソニック株式会社、阪急電鉄株式会社、株式会社阪神住建、ぴあ株式会社、株式会社ビズリーチ、株式会社プロアシスト、平和運送株式会社、株式会社毎日放送、丸一鋼管株式会社、株式会社三井住友銀行、三井物産株式会社、株式会社三菱UFJ銀行、三菱商事株式会社、株式会社安井建築設計事務所、株式会社ユニオン、株式会社りそな銀行、社会福祉法人隆生福祉会、株式会社ロイヤルホテル

■ 作品出品企業
作品出品企業

■後援
大阪市、大阪市教育員会、大阪大学総合学術博物館、朝日新聞社、読売新聞社、産経新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、NHK大阪放送局、朝日放送グループホールディングス、毎日放送、関西テレビ放送、テレビ大阪、読売テレビ

■協力
学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学
公益財団法人 関西・大阪21世紀協会(対話型鑑賞プログラム)

■お問い合わせ
第3回 コーポレート・アート・コレクション事務局
TEL:06-4803-8039 E-MAIL:

大阪は街がアート

美術展会場では展示することが出来ない、大阪の街の中に点在するアートな作品や建築物をご覧いただくデジタルツアーを実施。本美術展の総合監修で美術史家の橋爪節也氏がツアーナビゲータとして「大阪はまちがミュージアム〜大大阪モダニズムのアートが随所に〜」と題して映像でご紹介させて頂きます。

対話型鑑賞プログラム

今回は、感染予防対策の観点から会場での実施は行わず、大阪市内の小学校や中学校に、本物の絵画を持参し訪問する形で対話型鑑賞プログラムを実施しました。

応援メッセージ

アートコーポレーション株式会社 名誉会長 寺田千代乃

ひとりのこどもが水辺に浮かぶボート(マリー・ローランサン「ボートの乙女たち」)を雲の上に浮かんでいると表現していました。そんな発想は、大人には生まれません。こどもたちが世界的な作品を前に、そのストーリーを画一的に一方的な解説で聞くのではなく、その作品に対して気づきや感想を出し合う会話のキャッチボールをしながら鑑賞できるこの「対話型鑑賞プログラム」はとても画期的なことです。対話の中からさまざまな発想を膨らませ、感受性豊かに語るこどもたちの感性には驚かされます。こどもたちの発想、好奇心、感性を引き出し、そして広い視野を養っていくこのプログラムはとても素晴らしく、たくさんの作品を実際に見て、文化・芸術に興味をもってほしいと思います。また、関西の企業が所蔵する貴重な作品を、多くの方々の目に触れる機会を作るという取組みは、企業の文化貢献として大きな意義があり、こどもたちだけでなく、大人にとっても貴重な体験になるものと思います。またこういった企画が継続して行われることを期待しています。

(プロフィール)
1977年に夫とともに引越を専業とする会社としてアート引越センター(現アートコーポレーション)を設立し、同時に社長へ就任。引越を「運送業」ではなく「サービス業」と捉え業界最大手に育て上げる。2019年に名誉会長に就任(現任)。

大阪中之島美術館 菅谷富夫 館長

美術館に勤めていると、若手作家の公募展などで審査員を務めることがよくあります。気づくのは、意外なほど大阪出身という若者が多い点です。出身大学は京都や東京であったりするのですが、生まれは大阪というのです。その時思うのは、大阪は今でも文化創造の基礎体力は落ちていないのではないだろうかということです。ミナミにはセミプロとはいえ、メジャーのミュージシャンを凌ぐ凄腕のバンドマンが何人もいますし、日本中のスーパーや百貨店に並ぶ商品やそのパッケージデザインの何割かは大阪のデザイナーの手になるといいます。そんな例を挙げればきりがありません。もし問題があればそれを知らしめる力でしょうか。しかしそれには特効薬はありません。今回の「なにわの企業が集めた絵画の物語」展のように、市民のひとりひとり、民間の一社一社が直接参加する試みを繰り返していくことが大切なことではないでしょうか。成果をすぐに問うてはいけません。文化の土壌はいつでも地味であるからこそ豊かなものになるのですから。

(プロフィール)
1958年生まれ。明治大学大学院博士課程前期修了
1990年 財団法人滋賀県陶芸の森学芸員
1992年 大阪市立近代美術館建設準備室学芸員
2017年 大阪新美術館建設準備室長
2019年 大阪中之島美術館館長就任
専門分野は近代デザイン史、美術評論(現代美術・写真)。 

私が選ぶ1点

桂南光(落語家)

1970年3月、桂小米(故・枝雀)に入門。1993年11月、三代目・桂南光襲名。1994年12月、『上方お笑い大賞』を受賞。テレビやラジオにレギュラー出演するほか、執筆活動や料理など多方面で活躍中。また、アートが好きで休日は美術館巡りをするなど美術や芸術にも造詣が深いことでも知られている。

佐伯祐三 《雪景色》

佐伯祐三の作品が、新たに発見されたことはとても嬉しいことです。この『雪景色』は、彼がパリで師事していたヴラマンクの影響がはっきり出ているように感じられて、新雪の清々しさに観る人がシャキッとなれる逸品だと思います。パリで亡くなった大阪人の素晴らしさを、改めてじっくり見て下さい。

春野恵子(浪曲師)

東京大学卒業後、『進ぬ!電波少年』ケイコ先生としてデビュー。ドラマ、CMその他、数々の番組に出演。2003年浪曲と出会い、二代目春野百合子に弟子入り。以降全国各地で舞台に立つ。咲くやこの花賞、関西元気文化圏賞受賞、サクヤヒメ表彰。2014年にNY公演を成功させ、海外各地で公演を行う。公益社団法人浪曲親友協会理事。

牛島憲之 《麦の丘》

浪曲の舞台に使うテーブル掛けのデザインにモンドリアンのコンポジションの柄を使わせて頂いています。今回の作品の中では、牛島憲之さんの作品に惹かれました。穏やかさと温かさを感じます。抽象と具象の間。「画家とは名誉ではなく、描き続けることである」という言葉を残されたそうです。

企画コーナー「大大阪の時代」

佐伯祐三 《肥後橋風景》

1925年、大阪市は第2次市域拡張で日本最大の都市「大大阪」に膨張します。行政用語は「グレーター・オオサカ」、市民はプライドを込めて「グレート・オオサカ」と呼びました。都市計画の専門家であった第7代市長の關一(せき・はじめ)によって御堂筋や地下鉄などのインフラが建設され、都市問題を研究する大阪商科大学(後に大阪市立大学)の開校や、近代都市にはふさわしい文化施設が必要との考えから大阪市立美術館が開館します。1931年に市民の寄付で復興された大阪城天守閣は「大大阪」のシンボルとなりました。モダンな都市景観が出現したのが、大阪のシビックセンターである中之島です。佐伯祐三が《肥後橋風景》で描いた中之島風景は、朝日新聞社、大阪中央郵便局、日本銀行大阪支店、大阪市庁舎など、発展する「大大阪」の姿を記録しています。当時の日本では大阪にしかない都市景観でした。また、「新大阪ホテル」(現リーガロイヤルホテル)は、大都市にふさわしい洋風ホテルの必要性から政財界が協力して中之島に建設されました。開業時からホテルを飾ったのが、洋画の大家であった小出楢重や安井曾太郎の作品です。「大大阪モダニズム」を代表するガスビルの図面や、大阪朝日新聞社の模型など貴重な建築資料も公開され、大大阪時代の精神や造形が現代にも引き継がれていることが実感できます。

小出楢重 《周秋蘭立像》

ACCESS

「阿波座駅」8番出口から歩いて3分!

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